企業責任 / CEOからのメッセージ

CEOからのメッセージ

セス・バーンスタイン

社長 兼 CEO

アライアンス・バーンスタイン(AB)の目標は、世界で最も信頼される運用会社になることです。そのためにはお客様、同僚、コミュニティーの絶え間なく変わるニーズを理解し、それに応え続けなければなりません。我々は、責任ある企業であることと、責任ある投資家であることは、切り離せないと考えています。この2つは特定の目標ではなく、継続的なコミットメントであり、会社としてのABの在り方に深く根差しています。端的に言えば、我々は社会、経済、環境に関する課題に継続的に取り組む必要があります。我々がこれまで成し遂げてきたこと、そしてこの取り組みへの熱意をここで皆様と共有できることを嬉しく思います

責任ある投資家として、我々は環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)ファクターを投資の意思決定に組み込み、重大なESG問題は何かを見極めるべく積極的に企業に働きかけています。そして、このESGインテグレーションを強化するために、あらゆる資産クラスを網羅するAB独自の協働プラットフォームであるESIGHTを構築しており、アナリストとポートフォリオ・マネジャーは、より良い投資の成果をもたらすために、彼らの知見や企業とのエンゲージメントに関する情報を共有することができます。

「責任ある企業であることと、
責任ある投資家であることは、切り離せない」
社長 兼 CEO セス・バーンスタイン

責任投資戦略は「画一的」なものではなく、お客様によって異なります。我々は、資産運用を通じてより大きな目標を実現したいと考えるお客様のために、測定可能かつお客様それぞれの責任投資目標に応じた社会的・環境的インパクトを与えることを目指す運用プラットフォームである「目的を定めたポートフォリオ」を開発しました。我々は資産運用業界の中で責任投資のリーダーになることを目指しており、多くの公約のほとんどが実現されていない分野において、最も必要とされる厳格さと誠実さをもたらしています。

また、我々はコロンビア大学地球研究所と協力して、資産運用業界のために、気候変動とそれが経済的・金銭的な側面にどのような影響を与えるかについての講座を開発しており、同研究所傘下のラモント・ドハティ地球観測所が提供する一般向け教育プログラムの主要スポンサーとなりました。そして我々は、世界の環境に対するABの影響を削減すべく、エネルギー消費量を削減し、プラスチック・ボトル不使用の取り組みを開始し、ペーパーレス化を進めています。我々は、LEED(建築や都市の環境性能評価システム)の基準や世界各国のさまざまな認証基準が定義する持続可能なオフィスで働く従業員の割合を、2025年までに65%に引き上げることを目指しています。

しかし、これらの取り組みを実現するのは我々ABの従業員です。ABでは、さまざまなバックグラウンドや経験を持つ人が集まり、刺激を見いだせる活力に満ちた職場が形成されています。私はCEOとして、全従業員の考え方が大切に扱われ、皆が自由に正直に意見を共有できる環境を促進することにコミットし、その責任を負っています。2018年には、職場でのダイバーシティとインクルージョンを推進する世界規模のCEO連合体である「ダイバーシティとインクルージョンのためのCEOアクション」のメンバーに加わりました。当連合体には400社以上が署名しており、現在も拡大し続けています。

成功のためには、多様性と積極的な参加を重視する企業文化が不可欠です。我々は、全従業員の意見やニーズを理解し、行動を伴った対応をとることにコミットしています。その1例として、従業員意識調査「ABボイス」の実施を2年に1回から1年に1回へと頻度を増やしました。2019年のABボイスの回答率は88%と業界標準の80%よりも高い結果となりましたが、今後はさらに高い回答率を目指します。また、従業員のコミュニティ奉仕を支援しており、慈善活動プログラム「AB Gives Back」によって、我々の結果重視のコミュニティ・イニシアチブ、ボランティア活動の支援、金銭的な支援をさらに強化していきます。